実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

接種率向上には 大人から始めるHPVワクチン

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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理解してから接種する--「ワクチン」の本当の意味と効果【34】

 HPVワクチンの接種率が低迷したままです。

 本連載では2016年5月22日から連続14週にわたり、このワクチンについて取り上げました。13年4月に定期接種化されながら、わずか2カ月後に厚生労働省が「積極的にお勧めすることを一時的にやめています」という異例の勧告を出しました。その一方で、定期接種という位置付けは変更されておらず、混乱の一因となっています。また、医療者の間でも「推奨派」と「慎重派」が今も激しい論争を繰り広げています。

 世界保健機関(WHO)は15年12月、日本の対応を批判する声明を出しました。「副反応はワクチンに無…

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト