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夏の疲労回復に底力「脳まで届くイミダペプチド」

鈴木敬子・水戸支局
皇居の見学を終えてバスに戻る観光客たち。強い日差しが降り注ぐ中、ほとんどの人たちが日傘に入り日差しを避けるように歩いていた=東京都千代田区で2018年7月23日、宮間俊樹撮影
皇居の見学を終えてバスに戻る観光客たち。強い日差しが降り注ぐ中、ほとんどの人たちが日傘に入り日差しを避けるように歩いていた=東京都千代田区で2018年7月23日、宮間俊樹撮影

暑さの疲れをためないために(前編)

 「災害」ともいわれる危険な暑さが続いている。気象庁の向こう1カ月の天候見通しによれば、沖縄・奄美地方を除いて平均気温が平年より高く、当面暑さが続くと見られている。高温が続いて疲労はたまる一方だが、これを放っておくと重大な病気につながる恐れがある。なぜ暑いと疲れるのか、そして疲れを甘く見るとどんなリスクがあるのか。疲労医学の第一人者で東京疲労・睡眠クリニック(東京都港区)の梶本修身院長に聞いた。

 暑いと疲れる--感覚的に分かるが、なぜ疲れてしまうのか。梶本院長は「体が疲れると思われていますが、実際には脳が疲れているんです」と指摘する。

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水戸支局

すずき・けいこ 1984年茨城県生まれ。法政大卒。2007年毎日新聞社入社。岐阜支局、水戸支局、横浜支局などを経て、15年5月から医療プレミア編集部。