医療・健康Tips

突然死するリスクも 増えています心不全

  • 文字
  • 印刷

 がんに次いで、日本人の死因の第2位を占めるのが心疾患。なかでも、心不全になる人が急増しています。予防や早期発見のために何ができるのでしょうか。

 心不全は命にかかわります。助かったとしても再発するおそれがあり、心臓の機能はひとたび低下すると、元通りに回復させられないのです。予防が重要な心不全。自覚症状がないうちから生活習慣を改善し、「隠れ心不全」の段階での早期発見・早期治療を心がけましょう。

 心不全とは、「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」と定義されています。心臓の機能がいきなり低下する「急性心不全」と、生活習慣病の悪化などにより少しずつ進行する「慢性心不全」があり、急性心不全は突然死に至るケースも。慢性心不全の人は急性心不全を起こすリスクが高くなります。心不全は再発が多く、くり返すごとに心臓の機能が低下するため、重度の心不全を起こした人の5年生存率は約50%といわれています。

 国内の心不全の患者数は現在約100万人以上といわれています。今後は高齢化に伴って急増し、2025年には約37万人が新たに心不全と診断されるとの推定があります。感染症の大流行になぞらえて「心不全パンデミック」と呼ばれるこの状況では、ベッド数に限りのある大病院だけで全ての患者を受け入れることは困難です。そのため、大病院で急性期の治療を終えた後は、かかりつけ医や訪問看護師などから再発防止の治療・保健指…

この記事は有料記事です。

残り2740文字(全文3356文字)