点描 ロンドン健康生活

賛否渦巻く英国の砂糖税 見えぬ“最終楽章”

末盛亮・フォトグラファー
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ロンドンのバスの窓ガラスに映るコカコーラの広告
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続・砂糖をめぐる狂想曲【後編】

 ロンドンの通勤ラッシュはメトロ紙に始まり、イブニング・スタンダード(ES)紙に終わる。メトロは朝、ESは夕方、主要駅で無料配布され、捨てられていく。紙の新聞離れが激しい中、毎日読む新聞はこれだけと言う人もいる。

 2018会計年度がスタートした4月初め、ESは「砂糖税は有効で、拡大すべきだ」という見出し(電子版)の論説を掲載した。「怒りの大衆デモがどこにある? 撤回を求める(新聞)1面の見出しはどこにある? (中略)砂糖飲料に対する新税はほとんど一語の批判もなく施行された」と、記事は今年度から英国で導入された砂糖税を褒めちぎっている。

 それもそのはず。同紙の編集長は、2年前に砂糖税導入を発表したジョージ・オズボーン元財相なのだから。

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末盛亮

フォトグラファー

すえもり・あきら 新聞記者を経て2002年渡英。大学院で現代戦争平和学、写真ジャーナリズムを修了後、ロンドンを拠点にフリーのフォトグラファーとして活動する。ビデオ作品も撮影。ウェブサイト www.akirasuemori.com