医療プレミア特集

熱中症や脱水が引き金に? 怖い「夏の脳梗塞」

中村好見・毎日新聞 医療プレミア編集部
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40度を超える気温を表示する多治見駅前の温度計=岐阜県多治見市で2018年7月18日午後2時50分、兵藤公治撮影
40度を超える気温を表示する多治見駅前の温度計=岐阜県多治見市で2018年7月18日午後2時50分、兵藤公治撮影

 異常な暑さが続くこの夏。命を守るために、熱中症予防が大切だが、その際気に留めておきたいことがある。熱中症と思っていたら、実は脳梗塞(こうそく)など別の重大な病気を引き起こしていた--というケースがあることだ。特に熱中症と脳梗塞はめまいや吐き気、頭痛、しびれ、ふらつきといった共通の症状がある。過去には脳梗塞の診断が遅れ、後遺症が残ったケース(実は脳梗塞…家族「すぐに分かれば」)もある。夏に注意したい重大な病気について調べた。

 熱中症患者が次々と搬送されてくる救急外来。しかし、国際医療福祉大学三田病院救急部長の志賀隆医師によると、特に高齢者は熱中症や脱水をきっかけに、脳梗塞など重大な病気を引き起こした可能性があるケースがみられるという。

 「先日救急搬送された1人住まいの高齢女性は、脱水がみられたので熱中症を疑い、詳しく調べたところ、脳梗塞と尿路感染症も発症していました。女性や家族に話を聞くと、来院2日前に転んで膝にけがをし、布団に入ったまま自力で動けない状態だったことが分かりました。女性が電話に出ないため、心配して駆けつけた家族が発見、119番通報しました」

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中村好見

毎日新聞 医療プレミア編集部

なかむら・よしみ 1984年生まれ。2008年に毎日新聞社へ入社、高松支局、和歌山支局を経て15年から医療プレミア編集部。幼少時に家族がくも膜下出血で倒れた経験から、医療とそれを取り巻く社会問題に興味を持つ。関心のあるテーマは公衆衛生、根拠と語りに基づく医療など。twitter:@yoshimi_nakamu