体内時計の研究をしているとよく聞かれるのが、時差ぼけの治し方についてです。「時差ぼけにならない方法ってありますか?」「時差ぼけに効く薬って何ですか?」「海外旅行の時、飛行機の中で起きているほうがいいですか?」といった質問です。

 実は答えはなかなか難しく、時と場合、当人が朝型か夜型かによって対処法は異なります。今回は、アメリカ西海岸のロサンゼルスに旅行する場合を例に、時差ぼけの対処方法を一緒に考えていきたいと思います。

 日本とロサンゼルスは16時間の時差があります(夏時間の場合)。これは、日をまたいで8時間の時差とも…

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柴田重信

早稲田大学教授

しばた・しげのぶ 1953年生まれ。九州大学薬学部卒業、薬学研究科博士修了。九州大学助手・助教授、早稲田大学人間科学部教授などを経て、2003年より早稲田大学理工学術院教授。薬学博士。日本時間生物学会理事、時間栄養科学研究会代表。時間軸の健康科学によって健康寿命を延ばす研究に取り組む。専門は時間栄養学、時間運動学とその双方の相乗効果を健康に活かす商品・プログラム開発。田原助教との共著に「Q&Aですらすらわかる体内時計健康法-時間栄養学・時間運動学・時間睡眠学から解く健康-」(杏林書院)。

田原優

カリフォルニア大学ロサンゼルス校助教

たはら・ゆう 1985年生まれ。早稲田大学理工学部、同大学大学院先進理工学専攻卒業。博士(理学)。早稲田大学助手を経て、2015年より早稲田大学高等研究所助教、17年1月よりカリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部助教。07年より、柴田重信教授と共に、時間栄養学研究の確立に取り組んできた。また、発光イメージングによるマウス体内時計測定、ストレスによる体内時計調節などの成果も発表している。常にヒトへの応用を意識しながら、最先端の基礎研究を行っている。柴田教授との共著に「Q&Aですらすらわかる体内時計健康法-時間栄養学・時間運動学・時間睡眠学から解く健康-」(杏林書院)。