がんをあきらめない 難敵に挑む医師・患者・家族

痛みのない血尿がサイン 膀胱がんの診断と最新治療

福島安紀・医療ライター
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 膀胱(ぼうこう)は、腎臓で作られた尿を一時的にためておく袋状の臓器です。ここに発生する膀胱がんでは、免疫チェックポイント阻害薬やロボット手術が保険適用になるなど、治療の選択肢が広がってきています。膀胱がんの自覚症状や治療法について、慶應義塾大学病院泌尿器科准教授・外来医長の菊地栄次さんに聞きました。

 --膀胱がんが疑われるのは、どのような症状が出たときですか。

 一番のサインは、血尿です。「尿がワインのように赤かった」と驚いて受診する患者さんも少なくありません。健康診断の尿検査で見つかる人もいますが、ほとんどの患者さんは、痛みを伴わない無痛性の血尿で医療機関を受診し、膀胱がんと診断されています。血尿は毎回出るわけではなく、1回出てしばらく出なくなったりすることもありますが、放置しないようにしてください。

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福島安紀

医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。