今日のセカンドオピニオン

がん治療の緩和ケアは生存期間を延ばす

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【Q】3年前、余命3カ月の胃がんと診断され、全摘しました。昨年5月に再発。抗がん剤治療をしていますが「効かなくなったら次は緩和ケア」と言われました。(岡山市、男性、76歳)

【A】緩和ケア自体も積極的な治療で、生存期間を延ばすことが報告されています。

 まず余命について説明します。医師の余命予測は不確かで3割くらいしか当たらないというデータがあります。多くの医師は「生存期間中央値」を余命と説明しています。中央値とはデータを小さい順に並べた時に中央に位置する値です。100人患者がいたとすれば、50番目に亡くなった患者の生存期間を指します。生存期間中央値が3カ月だったとしても、それは半分の患者が亡くなるまでの期間であり、余命と呼ぶのは間違いです。

 抗がん剤の効果には限界があり、長く続けると、効かなくなります。そうなると治療による副作用のために、生活の質(QOL)が低下してしまいます。主治医が「緩和ケア」を勧めたのは、日々の楽しみを犠牲にして副作用に耐えるより、QOLを大切にしようという思いなのではないでしょうか。

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