人類史からひもとく糖質制限食

「正常範囲内の高血糖」でも全がんリスクが高まる

江部康二・高雄病院理事長
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 国立がん研究センターがん予防・健診研究センター・予防研究グループが2015年、興味深い論文を発表しました。翌年には英文医学雑誌にも掲載されました。ヘモグロビンA1c(糖化ヘモグロビン)とがん罹患(りかん)に関する多目的コホート(JPHC)研究の結果です。

 結論は、「正常範囲内の軽度の高血糖でも全がんリスクとなるので、油断は禁物」という衝撃的なものでした。

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江部康二

高雄病院理事長

えべ・こうじ 1950年生まれ。京都大学医学部卒業。京都大学胸部疾患研究所(現京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学)などを経て、78年より医局長として一般財団法人高雄病院(京都市)に勤務。2000年理事長に就任。内科医、漢方医。糖尿病治療の研究に取り組み、「糖質制限食」の体系を確立したパイオニア。自身も02年に糖尿病であることが発覚し、実践して糖尿病と肥満を克服する。これまで高雄病院などで3000人を超える症例を通じて、糖尿病や肥満、生活習慣病、アレルギーなどに対する糖質制限食の画期的な治療効果を証明し、数々のベストセラーを上梓している。