実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

耐性菌の集団感染はなぜ大学病院ばかりで起こるのか

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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 2016年9月以降に入院した15人の患者から、抗菌薬の効かない薬剤耐性アシネトバクターや類似の細菌が検出され8人が死亡……。

 18年8月3日、鹿児島大学病院が公表した「事件」です。報道によれば、病院側は「亡くなった患者のご冥福をお祈りしご家族に深くおわびする」と謝罪。菌については「集中治療室(ICU)の環境が原因の可能性がある」と発表しました。

 死亡した8人全員の死因がアシネトバクターに関連しているわけではないようですが、いずれにせよ高い致死…

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト