現代フランス健康事情

「有料救急車&完全予約制」パリの医療事情

竹内真里・パリ在住ライター
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セーヌ川遊歩道から見たノートルダム大聖堂。クルーズ船は観光客でいっぱい=筆者撮影
セーヌ川遊歩道から見たノートルダム大聖堂。クルーズ船は観光客でいっぱい=筆者撮影

 「フランスって医療や教育が無料なんでしょ? いいよねー」。日本の友人はこのように無邪気にうらやましがる。今回、フランスで医者にかかる時の一般的な流れと医療保険制度を紹介する。なかなか忍耐が必要だ。

(※もし、フランスに旅行者として滞在中、病気になったときは、海外旅行保険のアシスタントサービスを利用するのが一番いい。パリ近郊に日本人医師が勤務する私立病院もあります)

 体調を崩したので医者に診てもらいたい--。日本なら多少の待ち時間はあっても、近所のクリニックに診察時間内に直接飛び込んで、医師の問診や検査、診察をしてもらえるだろう。

 フランスは違う。まず一般内科医に予約を取らねばならない。方法は電話でも、医師検索サイトでもできる。今日診てもらいたいのに、3日後なんて言われることもある。医師も権利でバカンスをしっかり取るし、さらにはストライキもする。飛び込みはまず無理だ。

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竹内真里

パリ在住ライター

1978年千葉県生まれ。2000年から2002年までフランス南部マルセイユに滞在。その後、東京や香港でライターとして取材・執筆に従事。2015年に再びフランスへ。現在はパリ市内でフランス人の夫、娘と暮らしながら現地情報を発信している。