
病気やけがによって損傷した体の組織を、元に戻して回復させる再生医療。毛髪の再生にも注目が集まっています。今年6月には、理化学研究所が、再生した毛包器官の安全性を確認する試験を実施すると発表し、ニュースになりました。毛髪の再生医療は、これまで難しいとされてきた脱毛症の治療として期待されています。また、一般にはあまり知られていない研究もあるので、解説しましょう。
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齊藤典充
横浜労災病院皮膚科部長
さいとう・のりみつ 1993年北里大学卒業、同大学皮膚科に入局。98~2000年米国カリフォルニア大学サンディエゴ校留学。国立横浜病院(現:国立病院機構横浜医療センター)皮膚科、北里大学皮膚科助手、講師、国立病院機構横浜医療センター皮膚科部長などを経て14年4月から現職。専門は脱毛症、血管炎、血行障害。日本皮膚科学会の脱毛症に関する診療ガイドラインの作成に携わるなど、長年、診療の第一線で脱毛治療・研究の分野をリードしている。
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