
中高年の読者から最も多く寄せられる健康相談の一つが、脚のしびれや火照りを中心とした腰部脊柱(せきちゅう)管狭窄(きょうさく)症です。今回は予防や治療、コンドロイチンやグルコサミンなどサプリメントの効果の有無まで、Q&A形式でまとめました。
【Q】2、3年前より左右の足首がしびれます。「加齢」と診断されましたが、納得できません。(大阪府寝屋川市、男性、76歳)▽歩き始めると徐々に姿勢が前傾し、500歩ほどで歩けなくなります。(東京都中野区、男性、78歳)▽7、8年前から両足の裏が火照って気持ちが悪いです。(愛知県、女性、84歳)▽歩き出して7分ほどで右足ふくらはぎに痛みが出て歩けなくなります。(福岡市早良区、女性、86歳)▽両下肢のこむら返りが月に1、2回あります。あまり歩けません。(奈良県生駒市、男性、75歳)
【A】脚のしびれや火照り、短い距離を休みながらでないと歩けなくなるのは、典型的な症状です。
脊柱管狭窄症は、背骨の中の管(脊柱管)が加齢のために変形し、その中を通る脳から腰までの神経が圧迫され傷ついて発症します。足の火照りや短い距離を休みながらでないと歩けなくなる間欠跛行(はこう)も典型的な症状です。前かがみになりやすいのは、反った姿勢だと痛みを感じやすいためです。
腰の部分の脊柱管狭窄症がよく知られていますが、首の部分で起こった場合は腕にしびれを感じます。ふくらはぎがつる「こむら返り」も腰の脊柱管狭窄症との関連が考えられていますが、両者の関係はまだ解明されていません。
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