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長引く逆流性食道炎を改善した“すごい”漢方薬

加藤士郎・野木病院副院長/筑波大学付属病院臨床教授
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 胃から酸が食道へ逆流し、強い胸やけを感じる逆流性食道炎。食生活の欧米化や肥満、ストレスなどが原因となり、最近患者さんが増えてきています。この病気に漢方薬が効果を発揮することがあります。つらい胃酸の込み上げや胸やけに長年苦しんできた高齢男性のケースを紹介します。

胃がん手術後に逆流性食道炎に

 会社役員のAさん(71歳)は、身長172cm、体重58kg。細身でとてもダンディーな方です。高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病とは無縁でしたが、若い頃から慢性胃炎に悩んでいました。仕事柄お酒を飲む機会も多く、本人も宴席は好きな方でしたが、いつも少し飲みすぎた後に胃腸の調子が悪くなると困っていました。

 愛煙家で1日に約20本のたばこを吸っていましたが、胃腸の不調が助長されるので、60歳になるのを機に…

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加藤士郎

野木病院副院長/筑波大学付属病院臨床教授

かとう・しろう 1982年獨協医科大学卒後、同大第1内科(現心臓・血管内科)入局。88年、同大第1内科大学院卒。第1内科講師、宇都宮東病院副院長などを経て、09年野木病院副院長、筑波大学非常勤講師。同年、筑波大学付属病院総合診療科に漢方外来開設。10年筑波大学付属病院臨床教授。筑波大学付属病院で漢方外来に従事するととともに、主に学生、研修医を対象に漢方の教育活動を行っている。編著に「臨床力をアップする漢方ー西洋医学と東洋医学のW専門医が指南!」(中山書店)。医学博士、日本内科学会認定医、日本呼吸器学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本老年医学会専門医・指導医など。