
国全体の時間を夏季だけ早めるサマータイム(夏時間)導入をめぐる議論が始まっています。2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は五輪の「酷暑対策」として、政府・自民党に導入に向けた検討を働きかけました。一方、サマータイム制を採用している欧州連合(EU)では、加盟国の市民らを対象に7~8月に実施したパブリックコメントで、8割以上が廃止を支持しました。そこで医療プレミアは、日本での議論の一助になればと考え、睡眠研究の第一人者である内村直尚・久留米大教授が執筆し、2017年8月3日に掲載したサマータイムに関する記事を一部追記して再掲します。
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久留米大学学長
うちむら・なおひさ 1982年、久留米大学卒業。86年に久留米大学大学院医学研究科修了(医学博士)後、87年5月~89年4月に米国Oregon Health Science Universityへ留学。帰国後、久留米大医学部神経精神医学講座の助手、講師、助教授を経て、2007年4月から同講座教授に就任した。11年4月~13年3月、久留米大学病院副病院長。12年4月から久留米大学高次脳疾患研究所長、13年4月から同大医学部長を務め、20年1月からは同大学長。国内トップレベルの睡眠医療チームを率いる睡眠研究の第一人者。著書(分担執筆)に「睡眠学」(朝倉書店)、「プライマリ・ケア医のための睡眠障害」(南山堂)など。
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