ドクターヘリで搬送され、救命救急センターに移される負傷者=ドラマのロケ地でもある千葉県印西市の日本医科大千葉北総病院で
ドクターヘリで搬送され、救命救急センターに移される負傷者=ドラマのロケ地でもある千葉県印西市の日本医科大千葉北総病院で

医療プレミア医をめぐる情景

障害があっても強く生きる患者と、勇気もらう医師

上田諭 / 東京医療学院大学教授

ドラマ「コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」第3シーズン(2017年)

 事故で突然、大切な身体機能を失うことがある。不意に巻き込まれた交通事故や電車の事故、不注意による転落事故、スポーツ中の偶発的な事故で首や胸や腰の脊髄(せきずい)を損傷すると、手を自由に動かせなくなったり、下半身がまひして動かなくなったりする。不慮の災いのために、一瞬前まで何の問題もなかった運動機能が思ったように働かない体になってしまう。

 生活上に大きな不便が生じるのはもちろん、体を使って、習熟した技術で仕事をしていた人たちは、仕事と生…

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上田諭

上田諭

東京医療学院大学教授

うえだ・さとし 京都府生まれ。関西学院大学社会学部では福祉専攻で精神医学のゼミで学ぶ。卒後、朝日新聞に記者で入社したが、途中から内勤の編集部門に移され「うつうつとした」日々。「人生このままでは終われない」と、もともと胸にくすぶっていた医学への志向から1990年、9年勤めた新聞社を退社し北海道大学医学部に入学(一般入試による選抜)。96年に卒業、東京医科歯科大学精神神経科の研修医に。以後、都立の高齢者専門病院を中心に勤務し、「適切でない高齢者医療」の現状を目の当たりにする。2007年、高齢者のうつ病治療に欠かせない電気けいれん療法の手法を学ぶため、米国デューク大学メディカルセンターで研修し修了。同年から日本医科大学(東京都文京区)精神神経科助教、11年から講師、17年4月より東京医療学院大学保健医療学部教授。北辰病院(埼玉県越谷市)では、「高齢者専門外来」を行っている。著書に、「治さなくてよい認知症」(日本評論社、2014)、「不幸な認知症 幸せな認知症」(マガジンハウス、2014)、訳書に「精神病性うつ病―病態の見立てと治療」(星和書店、2013)、「パルス波ECTハンドブック」(医学書院、2012)など。

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