
【Q】重症の睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されました。重症の場合、マウスピースは効果がないのでしょうか。海外旅行には行けるでしょうか。(神奈川県、女性、77歳)
【A】気道確保の機械を持って旅行に行けます。
SASは、睡眠時に一時的に呼吸が止まる症状です。日中に眠気を感じる状態が続き、睡眠中の無呼吸や低呼吸が1時間に5回以上あれば、SASと診断されます。30回以上あるようなら重症です。のどの奥の空気の通り道が、肥満や加齢で狭まるために発症し、男性の3~7%、女性の2~5%でみられます。女性では閉経後の女性ホルモンの減少が影響しています。高血圧や心臓病などの合併症を起こしやすいので注意が必要です。
治療には、睡眠中に鼻や口を覆うマスクを付け「CPAP(シーパップ)」という機械で空気を送り込む方法やマウスピースを使った気道確保があります。重症者はマウスピースでは効果がみられないことが多いです。試してもよいですが、無呼吸の回数を正常な水準まで減らすことは難しいと思います。
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