理由を探る認知症ケア

Aさんが「夜トイレに13回行く」本当の理由

ペホス・認知症ケア・コミュニケーション講師
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 Aさん(80代男性)は今から半年前、長男の家の近くにできた介護付き有料老人ホームに入所しました。ホームの生活にしだいに慣れていく様子を見て、長男は安心していましたが、職員はある出来事で対応に困っていました。「夜間頻尿」です。

 夜間頻尿は、就寝から起床までの間に、何回もトイレに行く状態を指します。Aさんは、毎日午後9時ごろに寝て、午前6時ごろに起きます。その9時間の間に、多い時で12~13回も職員がトイレに連れていくことがありました。しかし、トイレに行ってもおしっこが出ないことがあるため、職員たちはほとほと困っていました。主治医に相談し、頻尿に効く薬も処方してもらいましたが、目立った変化はなく、あきらめかけていたところで、私に相談がありました。

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ペホス

認知症ケア・コミュニケーション講師

ペ・ホス(裵鎬洙) 1973年生まれ、兵庫県在住。大学卒業後、訪問入浴サービスを手がける民間会社に入社。その後、居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、訪問看護、訪問リハビリ、通所リハビリ、訪問介護、介護老人保健施設などで相談業務に従事。コミュニケーショントレーニングネットワーク(CTN)にて、コーチングやコミュニケーションの各種トレーニングに参加し、かかわる人の内面の「あり方」が、“人”や“場”に与える影響の大きさを実感。それらの経験を元に現在、「認知症ケア・コミュニケーション講師」「認知症ケア・スーパーバイザー」として、介護に携わるさまざまな立場の人に、知識や技術だけでなく「あり方」の大切さの発見を促す研修やコーチングセッションを提供している。著書に「理由を探る認知症ケア 関わり方が180度変わる本」。介護福祉士、介護支援専門員、主任介護支援専門員。アプロクリエイト代表。