どうする健康格差社会

社会保障を持続させる「介護予防」の一石四鳥

近藤克則・千葉大学予防医学センター教授
  • 文字
  • 印刷

75歳以上の後期高齢者増加が変える社会

 日本は人口減少社会に突入した。大阪府も人口が減っているから、田舎の話ではない。2010~15年の5年間に人口が減少した都道府県は39道府県(82・9%)、増加はわずか8都県で2割を切っている。全国の1719市町村でみても、8割に上る1416市町村で人口が減少した。

 もう一つ、社会保障の持続可能性が危惧される人口構造の変化が進行している。それが75歳以上の後期高齢…

この記事は有料記事です。

残り1032文字(全文1234文字)

近藤克則

千葉大学予防医学センター教授

1983年千葉大学医学部卒業。東大医学部付属病院リハビリテーション部医員、船橋二和(ふたわ)病院リハビリテーション科科長などを経て日本福祉大学教授を務め、2014年4月から千葉大学予防医学センター教授。2016年4月から国立長寿医療研究センター老年学評価研究部長。「健康格差社会ー何が心と健康を蝕むのか」(医学書院2005)で社会政策学会賞(奨励賞)を受賞。健康格差研究の国内第一人者。