ER Dr.の救急よもやま話

甘く見ないで「のどの痛み」こんな症状なら即救急

志賀隆・国際医療福祉大医学部救急医学教授(同大病院救急医療部)
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 のどの痛みはよくある「かぜ」の症状で、多くの人が経験します。ほとんどの場合は自然に治りますが、中には命にかかわる病気もあります。今回は、そんなのどの痛みと、それに伴うさまざまな症状について解説します。「せき」のように、少し苦しいけれどあまり心配のない症状から、たまにしか出ないけれど出たら受診を急ぐべき症状、さらに、のどの痛みが治ってから数週間後に出ることがある症状などがあります。

 のどの痛みの多くは、医学的な病名でいえば「ウイルス性咽頭(咽頭)炎」です。いわゆる「かぜ」ですね。この場合はたいてい、重症になりません。

 ウイルス感染によるかぜは、症状が重なるのが特徴です。のどの痛みに加えて、熱、鼻水、せき、たんなどの症状が、すべてではなくてもいくつか一緒に起きていることが多いのです。せきや鼻水は苦しいですが、実はこういう症状がある方が「かぜだな。そのうち治りそうだな」と安心できる面もあります。

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志賀隆

国際医療福祉大医学部救急医学教授(同大病院救急医療部)

しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て20年6月から国際医療福祉大学医学部救急医学教授(同大学病院救急医療部)。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。