どうする健康格差社会

生活習慣病予防は「原因探しより環境作り」で

近藤克則・千葉大学予防医学センター教授
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 「お酒はほどほどに」とか「歩くことは健康によいので歩きましょう」「塩分は控えめに」と言われて、「エッ、知らなかった」という人が、今の日本にどれほどいるのだろう。生活習慣病が増えるにつれて、健康教育に力が注がれてきた。健康を損なう「原因」である生活習慣に関する情報を提供して、健康づくりを進めようという戦略だ。

 しかし、その効果は、病気のない一般集団に対しては、ほとんどないことがわかってきた。その一つの理由は…

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近藤克則

千葉大学予防医学センター教授

1983年千葉大学医学部卒業。東大医学部付属病院リハビリテーション部医員、船橋二和(ふたわ)病院リハビリテーション科科長などを経て日本福祉大学教授を務め、2014年4月から千葉大学予防医学センター教授。2016年4月から国立長寿医療研究センター老年学評価研究部長。「健康格差社会ー何が心と健康を蝕むのか」(医学書院2005)で社会政策学会賞(奨励賞)を受賞。健康格差研究の国内第一人者。