医療プレミア特集

服用1回で効果 インフル新薬「ゾフルーザ」とは

鈴木敬子・毎日新聞 医療プレミア編集部
  • 文字
  • 印刷
今年3月に発売されたインフルエンザの新しい治療薬「ゾフルーザ」=東京都内で2018年10月18日、鈴木敬子撮影
今年3月に発売されたインフルエンザの新しい治療薬「ゾフルーザ」=東京都内で2018年10月18日、鈴木敬子撮影

 インフルエンザへの警戒が必要な季節がやってきた。手洗いなどの予防は欠かせないが、今年は、インフルエンザにかかってしまった時の治療が大きく変わりそうだ。厚生労働省は今年2月、塩野義製薬が開発したインフルエンザの新しい治療薬「ゾフルーザ」を承認した。薬は3月に発売され、今シーズンから本格的に使われる。ゾフルーザはこれまでの治療薬「タミフル」などとどう違うのか。気になる効果や副作用について、インフルエンザに詳しい廣津医院(川崎市)の廣津伸夫院長に聞いた。

 インフルエンザ治療薬は現在、経口薬のタミフル(1日2回を5日間)▽点滴薬のラピアクタ(1回)▽吸入薬のリレンザ(1日2回を5日間)、イナビル(1回)--の主に4種類が使われている。これらは「ノイラミニダーゼ阻害薬」と呼ばれる。

 インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスは、人の気道の粘膜細胞に感染し、細胞の中で増殖する。増殖したウイルスは細胞から出て周囲に広がろうとするが、感染細胞やウイルス同士がくっついて拡散することができない。そこで、細胞に移る際にノイラミニダーゼと呼ばれるウイルスの酵素が働いて、離れるのを手伝う。ノイラミニダーゼ阻害薬はこの働きを邪魔して、周りの細胞に感染できなくする。

この記事は有料記事です。

残り1595文字(全文2125文字)

鈴木敬子

毎日新聞 医療プレミア編集部

すずき・けいこ 1984年茨城県生まれ。法政大卒。2007年毎日新聞社入社。岐阜支局、水戸支局、横浜・川崎支局を経て、15年5月からデジタルメディア局。