実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

「知らぬ間に依存も」子どもに禁止のせき止め薬 

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
  • 文字
  • 印刷

知っているようで、ほとんど知らない風邪の秘密【17】

 「せきが止まらないからせき止めをください」といって医療機関や薬局を訪れる人は少なくありません。また、夜通しせきで苦しむわが子を、なんとかしたいと考え、必死になる若い保護者も大勢います。ですが「せきが出るからせき止め」と単純に考えることは危険であり、また実際にせき止めのせいで病気が長引いたり、副作用に苦しむことになったり、もっとひどい場合は人生を狂わせられたりすることもあります。私は以前から、患者さん、患者さんの保護者、薬局、そしてもしかすると医療機関でさえもが「せき止めを安易に考えすぎていないか」と懸念しています。

この記事は有料記事です。

残り3447文字(全文3734文字)

   

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら

谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト