一般の人の2人に1人が「抗菌薬(抗生物質)は風邪やインフルエンザに効果がある」と思っていることが、国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンター(東京都新宿区)の調査で分かった。ほとんどの風邪やインフルエンザはウイルスが原因のため、抗菌薬を飲んでも効果はない。また、全国の診療所の医師を対象とした別の調査で、風邪と診断した患者や家族が抗菌薬の処方を希望した場合、「説明しても納得しなければ処方する」とした医師が半数に上ることも分かった。抗菌薬への正しい理解がまだまだ進んでいない現状が明らかになった。
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