警察庁統計を見ると、万引きで検挙される高齢者の割合は増え続けています。1997年の万引き検挙者に占める高齢者(65歳以上)の割合は8.6%でしたが、2017年には39.5%と実に4割近くに達しています。高齢人口が多くなっているため、検挙者が高齢化する、あるいは「下流老人」といわれる、高齢者の貧困化などが原因と指摘する声もあります。それは間違いではないとは思いますが、脳神経外科医の立場からすると、高齢化に伴い、万引きを引き起こす要因となる脳神経外科領域の病気になった患者が増えているのではないかと思えます。

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工藤千秋

工藤千秋

くどうちあき脳神経外科クリニック院長

くどう・ちあき 1958年長野県下諏訪町生まれ。英国バーミンガム大学、労働福祉事業団東京労災病院脳神経外科、鹿児島市立病院脳疾患救命救急センターなどで脳神経外科を学ぶ。89年、東京労災病院脳神経外科に勤務。同科副部長を務める。01年、東京都大田区に「くどうちあき脳神経外科クリニック」を開院。脳神経外科専門医であるとともに、認知症、高次脳機能障害、パーキンソン病、痛みの治療に情熱を傾け、心に迫る医療を施すことを信条とする。 漢方薬処方にも精通し、日本アロマセラピー学会認定医でもある。著書に「エビデンスに基づく認知症 補完療法へのアプローチ」(ぱーそん書房)、「サプリが命を躍動させるとき あきらめない!その頭痛とかくれ貧血」(文芸社)、「脳神経外科医が教える病気にならない神経クリーニング」(サンマーク出版)など。

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