医療プレミア特集

風疹予防接種に「MMRワクチン」も選択肢

中村好見・毎日新聞 医療プレミア編集部
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先天性風疹症候群の家族らでつくる「風疹をなくそうの会『hand in hand』」などが5日、「風疹流行に関する緊急要望書」を自民党厚生労働部会長の小泉進次郎氏に提出した=中村好見撮影
先天性風疹症候群の家族らでつくる「風疹をなくそうの会『hand in hand』」などが5日、「風疹流行に関する緊急要望書」を自民党厚生労働部会長の小泉進次郎氏に提出した=中村好見撮影

 風疹の流行拡大が続いている。11月4日までに報告された今年の累計患者数は1884人と、昨年1年間の20倍に上った。専門家は過去風疹にかかったと検査で診断されておらず、1歳以降で2回の予防接種歴がない場合、妊娠20週ごろまでの女性は外出を控え、それ以外の人は予防接種を受けるよう呼びかけている。ただ、SNS上では、「ワクチンを接種しようと思ったけれど『在庫がない』と断られた」といった投稿が目に付くようになった。ワクチン在庫はどうなっているのだろうか。

 厚生労働省は11月16日時点で、「元々流通量が少ない風疹単独ワクチンの供給は不安定」「麻疹風疹混合(MR)ワクチンは、地域によっては不足しているとの声もあったと聞くが、混乱が生じるほどとは承知していない」としている。

 しかし東京都内のいくつかの医療機関に問い合わせたところ、「接種希望者が増えてMRワクチンの在庫がなくなった。現在は受け付けていない」というところもあった。また、日本医師会が15日に提出した、国に風疹対策を求める要望書の中には「地域医師会からはMRワクチンの不足を指摘する声も」とある。

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中村好見

毎日新聞 医療プレミア編集部

なかむら・よしみ 1984年生まれ。2008年に毎日新聞社へ入社、高松支局、和歌山支局を経て15年から医療プレミア編集部。幼少時に家族がくも膜下出血で倒れた経験から、医療とそれを取り巻く社会問題に興味を持つ。関心のあるテーマは公衆衛生、根拠と語りに基づく医療など。twitter:@yoshimi_nakamu