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魚が原因!加熱では防げないヒスタミンによる食中毒

 「魚を食べた後に、顔が赤くなったり、じんましんがあらわれたことはありませんか。もしかするとヒスタミンによる食中毒かもしれません。マグロやカジキ、イワシ、サバ、アジなど身近な魚で起こる可能性があります。

 ヒスタミンは花粉症やじんましんの発生に関係する物質で、魚に蓄積されると食中毒を引き起こします。この食中毒は、マグロなどの赤身魚やその加工品に含まれるヒスチジンというアミノ酸の一種が分解され、ヒスタミンが生成されることで発症します。

 魚を食べた直後から1時間ぐらいで、口のまわりや耳たぶが赤くなる、舌やくちびるにピリピリした感じがする、じんましん、発熱、頭痛などの症状があらわれます。ヒスタミンとして100mg以上摂取すると中毒症状を起こすとされており、症状は6~10時間続きます。次第に回復することがほとんどですが、症状が強い場合は治療が必要なこともあります。

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