ER Dr.の救急よもやま話

忘年会で悪酔いしないお酒の「適量」

志賀隆・国際医療福祉大医学部救急医学教授(同大病院救急医療部)
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 ある航空会社の操縦士の方が前日の飲酒もあり「職務につくことができない」と報道されたことがありました。お酒は特別な味わいもありますし、気の置けない友人との楽しい時間をもたらします。一方で、判断力が鈍ったり、けがをしたり、とお酒からくるトラブルも多いことはいうまでもありません。今回はこれからのシーズンで大事になる、お酒との上手な付き合い方についてご紹介します。まずは「適量のアルコール」とはどれくらいか、を考えてみたいと思います。なお、ここでの「適量」は「飲んでいて急に調子が悪くならない程度の量」を意味します。「生活習慣病にかかりにくい量」の話は最後に少し付け加えます。

 さて、お酒の種類はいろいろありますが、それぞれのお酒「1杯」には、15~18ml程度のエタノール(アルコール)が含まれます。

 たとえば、ビール350mlには、アルコールが5%含まれるとすれば17ml。ワイン150mlにはアルコールが11%含まれるとして16.5ml。45mlのウオッカやジンは、アルコールが40%含まれるとして18ml、という具合です。普段からご自身が飲まれる飲み物のアルコール濃度とアルコール含有量を、ある程度把握しておくことが大事になります。

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志賀隆

国際医療福祉大医学部救急医学教授(同大病院救急医療部)

しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て20年6月から国際医療福祉大学医学部救急医学教授(同大学病院救急医療部)。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。