超高齢化時代を生きるヒント

「家族介護はいつか破綻」在宅医が見たつらい現実

小野沢滋・みその生活支援クリニック院長
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高齢になった時だれが介護をしてくれるのか
高齢になった時だれが介護をしてくれるのか

 私が在宅医療を始めた30年近く前、千葉県の南房総地方では、多くの患者さんは家族に愛され、家族は「私がこの人を見てあげるんだ」という気持ちを持ち、愛情あふれる介護環境が成立していました。ところが今、私が診ている患者さんたちの中には、家族関係に行き詰まり、社会から孤立し、行き場を失って頼るべき場所を持たない人が少なくありません。最近、そのような患者さんの中でも特徴的な人を診察しました。

 ある日の夕方、帰宅準備をしていると地域のケアマネジャーから連絡がありました。「今日初めてうかがった…

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小野沢滋

みその生活支援クリニック院長

おのざわ・しげる 1963年相模原市生まれ。90年東京慈恵会医科大学医学部卒業。在宅医療をライフワークにしようと、同年から亀田総合病院(千葉県鴨川市)に在籍し、99年同病院の地域医療支援部長に就任。22年間、同病院で在宅医療を中心に緩和医療や高齢者医療に携わってきた。2012年に北里大学病院患者支援センター部副部長を経て、13年に同トータルサポートセンター長に就任。同病院の入院患者に対して、退院から在宅医療へスムーズに移行できるよう支援してきた。16年相模原市内で在宅医療専門の「みその生活支援クリニック」を開設。亀田総合病院在宅医療部顧問。日本在宅医学会認定専門医。プライマリケア連合学会認定医、日本緩和医療学会暫定指導医。日本在宅医学会前理事。日本医療社会福祉協会理事。一般法人社団エンドライフケア協会理事。相模原町田医療介護圏インフラ整備コンソーシアム代表。