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入浴中に陰部に丸いものが触れたら「子宮脱」かも

【Q】寝たきりの夫を介護していた頃から子宮脱になり、産婦人科でリングを入れてもらいましたが、出血や痛みがあります。手術した方がよいでしょうか。(大阪府豊中市、女性、76歳)

【A】出血や痛みが続く場合は手術を考慮した方がよいでしょう。

 子宮脱は骨盤臓器脱の一つで、骨盤内の子宮やぼうこう、直腸などが下がって、膣口から体の外に出てくる状態です。出産や加齢によって子宮などを支える筋肉や靱帯(じんたい)などの組織が弱くなって起こります。重いものを持つ仕事の人がなりやすく、介護も理由の一つかもしれません。

 入浴中に陰部に丸いものが触れて受診する人が多く、約半数の人が頻尿や尿失禁の症状を伴うなど、生活の質が低下します。治療は、リング状の装具を膣内に入れて、下がった子宮などを元の位置に戻す方法があります。ただし、サイズが合わないとトイレで力んだ際にはずれてしまったり、逆に大きすぎて膣壁にこすれて出血したりすることがあります。出血や痛みが続く場合は手術を考慮した方がよいでしょう。

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