現代フランス健康事情

聖夜にコールが激増「フランス版いのちの電話」

竹内真里・パリ在住ライター
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クリスマスのショーウインドウを見る男の子=パリ市内で筆者撮影
クリスマスのショーウインドウを見る男の子=パリ市内で筆者撮影

 日本ではあちこちでクリスマスソングが流れていることだろう。パリではツリー用の本物のモミの木が店頭に並び、飾り付けられたイルミネーションが美しい。各地でクリスマスマーケットもオープンし、家庭によってはクレッシュ(イエス・キリスト誕生時の再現模型=馬小屋飾り)を用意する。だが、誰もがクリスマスを楽しみにしているわけではない。フランスにも家族とクリスマスを過ごせず、孤独で苦しむ人はいる。

 薬局の店頭にはビタミン、マグネシウムなどのサプリの広告が目立つ。「冬を乗り切りましょう!」と大きく書いてある。

 誰にも気兼ねしないで長期休暇を取り、不平不満を口に出し、しっかり怒るフランス人は、さぞやストレスとは無縁だろうと思うかもしれないが、意外に「うつ」の人は多い。世界保健機関(WHO)の資料によると、フランス人の5人に1人はうつを経験するという。

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竹内真里

パリ在住ライター

1978年千葉県生まれ。2000年から2002年までフランス南部マルセイユに滞在。その後、東京や香港でライターとして取材・執筆に従事。2015年に再びフランスへ。現在はパリ市内でフランス人の夫、娘と暮らしながら現地情報を発信している。