医療プレミア特集

高齢者にも役立つ関節リウマチ患者用「便利グッズ」

鈴木敬子・毎日新聞 医療プレミア編集部
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自助具にはさまざまな種類がある=東京都千代田区の日本リウマチ友の会で鈴木敬子撮影
自助具にはさまざまな種類がある=東京都千代田区の日本リウマチ友の会で鈴木敬子撮影

 かつて効果的な治療法がなく、体のあちこちの痛みや関節の変形で不自由な生活を余儀なくされた関節リウマチ。生物学的製剤が国内で使えるようになるなど、治療技術の進歩でリウマチは「寛解」(病状が治まって穏やかになること)を望める病となった。しかし、それ以前に発症した患者や難治性の人の中には、関節変形や筋力低下から日常生活のさまざまな場面で困難を抱えている人もいる。彼らが自力で身の回りのことを行う助けとなるのが「自助具」だ。自助具は患者にとってどんな道具なのか。また患者が自助具を使う時の注意点は――。患者団体「日本リウマチ友の会」会長の長谷川三枝子さん(77)と東京女子医科大学東医療センターの理学療法士、倉田典和さんに話を聞いた。

 長谷川さんは大学生だった21歳のときに関節リウマチを発症。当時は消炎鎮痛剤とステロイドを処方され、痛みを抑える治療しかなかった。それもあまり効かず、ひとたび関節が痛み始めると、夜眠れないほどの痛みに繰り返し襲われたという。休学し、治療のため東京都内から神奈川県茅ケ崎市に移り、当時リウマチ治療で有名な医師が診察に訪れていた旧国立伊東温泉病院(現・伊東市民病院、静岡県伊東市)に通った。

 「20代はずっとトンネルの中。元気な人の声を聞いただけでも疲れるような感じだった」。長谷川さんは当時をこう振り返る。体調が少し良くなると復学したが、駅の階段で歩けなくなるなど日常生活も困難を極めた。治療もそれ以上進められず、自宅で療養するしかなかった。

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鈴木敬子

毎日新聞 医療プレミア編集部

すずき・けいこ 1984年茨城県生まれ。法政大卒。2007年毎日新聞社入社。岐阜支局、水戸支局、横浜・川崎支局を経て、15年5月からデジタルメディア局。