眠りを知れば人生危うからず

寝つきがよく寝汗が増えたら「無呼吸症候群」の恐れ

内村直尚・久留米大学教授
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 10月に横浜市内で路線バスが乗用車に追突するなどし、乗客の男子高校生が死亡するという痛ましい事故が起きました。事故では自動車運転処罰法違反で逮捕された運転手が「運転中に意識を失った」と話し、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断を受けていたことが分かっています。

 これだけで睡眠時無呼吸症候群が事故原因だとは言えませんが、この病気は近年増加しつつあるにもかかわらず、その危険性が十分に認識されているとは必ずしも言い難い状況があります。今回は睡眠時無呼吸症候群の実態とその兆候についてお話ししたいと思います。

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内村直尚

久留米大学教授

うちむら・なおひさ 1982年、久留米大学卒業。86年に久留米大学大学院医学研究科修了(医学博士)後、87年5月~89年4月に米国Oregon Health Science Universityへ留学。帰国後、久留米大医学部神経精神医学講座の助手、講師、助教授を経て、2007年4月から同講座教授に就任した。11年4月~13年3月、久留米大学病院副病院長。12年4月から久留米大学高次脳疾患研究所長、13年4月から同大医学部長を務め、16年10月からは同大副学長も兼務する。国内トップレベルの睡眠医療チームを率いる睡眠研究の第一人者。著書(分担執筆)に「睡眠学」(朝倉書店)、「プライマリ・ケア医のための睡眠障害」(南山堂)など。