医療・健康Tips

音楽の力で治療をサポート 心と体に効く音楽療法

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 私たちの身近にある音楽は、心を癒したり、気分を盛り上げてくれたりします。でも、それだけでなく、健康増進の効果があったり、心身の症状などの改善に用いられていることを知っていますか。音楽が持つさまざまな力を医療に応用したのが「音楽療法」です。

 音楽療法は、音楽を聴いたり、演奏したり、歌ったりする活動を通して、体の機能を維持改善したり、心に問題を抱えている人が良い状態に向かうようサポートしたりする治療法です。音楽はもともと、誰でも親しみ、楽しむことができるもの。音楽療法は、健康な人から、統合失調症や認知症を患う方まで、幅広い人が対象になります。

 音楽が心身にもたらす作用はさまざまですが、よく知られているのは、ストレス反応を抑えたり、心身をリラックスさせる効果です。最近の研究では、心が安らぐような音楽を聴いたときに、交感神経(体が活動するときに働く神経)の伝達物質であるアドレナリンやノルアドレナリンの減少がみられたという結果が報告されています。また、ストレスを感じると高まるコルチゾールというホルモンが、音楽を聴くことで軽減されたという報告も多くあります。とくに本人の好みの音楽である方が高い効果を得られるようです。

 このほか、「集中力を持続させる」「免疫機能を高める」などの効果があることもわかっています。

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