
市販薬の依存症とは(後編)
市販薬の依存症が深刻な問題になっています。薬物依存に詳しい、国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦・薬物依存症センター長に現状を聞く2回目は、知らぬ間に「体が市販薬を求めるようになってしまった」人たちの話です。
- <前編・生きづらい若者の逃げ道「市販薬依存」の恐ろしさ>
- <「知らぬ間に依存も」子どもに禁止のせき止め薬 >
- <風邪のせきを止めるには市販薬よりまず「蜂蜜」>
- <医師が総合感冒薬を勧めない理由>
- <薬物依存に刑罰は有効か>
――「知らないうちに市販薬をやめられなくなる」のはなぜですか?
松本俊彦さん 市販の総合感冒薬や頭痛薬を、毎日何包も飲む人がいます。本人に乱用している感覚はありま…
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高木昭午
毎日新聞医療プレミア編集部
たかぎ・しょうご 1966年生まれ。88年毎日新聞社入社。94年から東京、大阪両本社科学環境部、東京本社社会部などで医療や原発などを取材。つくば支局長、柏崎通信部などを経て、17年に東京本社特別報道グループ、18年4月から医療プレミア編集部記者。