
近視の新しい治療の可能性【前編】
現在、近視人口は爆発的に増えています。文部科学省の2018年度の調査報告によると、過去39年間で、裸眼視力0.3未満の小学生は3.5倍の9%に、1.0未満の小学生は2倍の34%になりました。また、裸眼視力1.0未満の中学生は1.6倍の56%に、高校生は1.3倍の67%になりました。裸眼視力の低下は必ずしも近視の有病率を直接反映しているわけではありませんが、視力1.0未満の人は、近視の可能性があります。
近視が進行し続けると生活が不便というだけでなく、強度近視や、病的近視になって失明に至ることもあります。一方で最近は、近視の進行を抑える方法、特に近視が進みやすい子どもへの対策が研究開発され始めています。今回は前後編を通して、その最新の研究状況を紹介します。
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