
春になると新人が職場や学校に入ってくる。頼りなかった元新人も、「先輩!」などと頼られて張り切るだろう。先輩に助けてもらった新人は、ホッとする。頼られた方も「役に立てた」とか「自分も成長した」などと思えて、悪い気はしない。
助けられていた新人が、次は助ける側に回る。持ちつ持たれつ。人とつながると安心や役割が生まれ、一人では味わえない喜びや元気、ハリが生まれるのだ。
一方、運動やスポーツでも、一人では長続きしない。医師や保健師に運動を勧められたが……という人は多い。個人に着目した予防医学の限界だ。それに対して「ゼロ次予防」では、人々のつながりにも着目し、暮らしているだけで無関心な人まで健康になってしまう楽しい環境づくりを目指している。
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