ER Dr.の救急よもやま話

インフル疑いで病院に「行く時」「行かない時」

志賀隆・国際医療福祉大医学部救急医学教授(同大病院救急医療部)
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 インフルエンザ予防をしようと、消毒液の入った「口」に手を入れる子ども=大阪大病院で
 インフルエンザ予防をしようと、消毒液の入った「口」に手を入れる子ども=大阪大病院で

 寒い季節になり、インフルエンザが大流行しています。国立感染症研究所によると、今月20日までの1週間で、全国で推計約213万人の患者が医療機関を受診したそうです。救急外来に運ばれる患者さんの中にもインフルエンザの方がよくみられるようになりました。今回は、インフルエンザの症状や対処法、いっしょに起こるかもしれない病気(合併症)について、ポイントを解説したいと思います。

 インフルエンザが特に流行している時期に、「発熱」「のどの痛み」「せき」「鼻水」「筋肉痛」「頭痛」などの症状があったら、その人は「インフルエンザではないか」と考えます。

 さらに、流行期には、このほかのいろいろな症状が、インフルエンザによって起こることがあります。ですから医師は、「だるい」「ふらつきがある」などの症状を訴える患者さんに、インフルエンザの検査をすることもあります。

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志賀隆

国際医療福祉大医学部救急医学教授(同大病院救急医療部)

しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て20年6月から国際医療福祉大学医学部救急医学教授(同大学病院救急医療部)。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。