どうする健康格差社会

介護保険制度を激変させる「2040年問題」とは

近藤克則・千葉大学予防医学センター教授
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 初老期とは何歳くらいか。辞書を引くと、なんと40歳の異称。「退行期」ともある。

 そのことを知ったのは、40歳を迎えるころのある日のことだった。「よく見えないなあ」と、新聞を顔に近づけたがクリアにならない。不思議に思いながら新聞を離したら、その方がよく見えた。「老眼!?」と驚き、今までとは違うと自覚した。

 2000年に始まった介護保険制度も、そろそろ成人である。では介護保険制度が40歳になる40年ごろに…

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近藤克則

千葉大学予防医学センター教授

1983年千葉大学医学部卒業。東大医学部付属病院リハビリテーション部医員、船橋二和(ふたわ)病院リハビリテーション科科長などを経て日本福祉大学教授を務め、2014年4月から千葉大学予防医学センター教授。2016年4月から国立長寿医療研究センター老年学評価研究部長。「健康格差社会ー何が心と健康を蝕むのか」(医学書院2005)で社会政策学会賞(奨励賞)を受賞。健康格差研究の国内第一人者。