医療プレミア特集

池江選手が闘う白血病「私たちにできることは?」

中村好見・毎日新聞 医療プレミア編集部
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アジア大会MVPに選ばれあいさつする池江璃花子選手=ジャカルタで2018年9月2日、宮間俊樹撮影
アジア大会MVPに選ばれあいさつする池江璃花子選手=ジャカルタで2018年9月2日、宮間俊樹撮影

 競泳女子の池江璃花子選手(18)が公表した「白血病」。かつては「不治の病」という印象が強かったが、近年は飛躍的な治療の進歩によって、病気のタイプによっては治る可能性がかなり高くなった。一方で、抗がん剤治療や、場合によっては移植治療など、現在も厳しい治療が必要であることに違いはない。白血病とはどんな病気か、そして私たちに協力できることは何か。血液内科を専門とする大阪府豊中市の市立豊中病院内科部長の小杉智さんに取材した。

 白血病は、血液のがんだ。血液中には、酸素を運ぶ赤血球、免疫に関わる白血球、出血を止める血小板などの血液細胞が含まれている。これらが骨の内部の骨髄でつくられる過程で異常が発生し、がん化した細胞(白血病細胞)が無制限に増える。

 国の「全国がん登録」によると、2016年に白血病と診断された人は1万3789人。高齢化の影響を除いた罹患(りかん)率をみると10万人あたり7人ほどで、がん全体からみれば患者数は多くない。一方、10代以下で診断されたがんの中では最も多い。15~19歳では191人と、この世代のがんの5分の1を占める。

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中村好見

毎日新聞 医療プレミア編集部

なかむら・よしみ 1984年生まれ。2008年に毎日新聞社へ入社、高松支局、和歌山支局を経て15年から医療プレミア編集部。幼少時に家族がくも膜下出血で倒れた経験から、医療とそれを取り巻く社会問題に興味を持つ。関心のあるテーマは公衆衛生、根拠と語りに基づく医療など。twitter:@yoshimi_nakamu