足のクリニック in 医療プレミア

「1日中ハイヒールはだめ」自分の足は自分で守ろう

桑原靖・足のクリニック 表参道院長
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 あなたは靴を何足持っていますか? 目的やシーンによって求められている靴の機能も、形状や材質も異なりますので、選び方や注意点もさまざまです。タイプごとに特徴を知って、歩くために欠かせない道具である靴を上手に履きこなしましょう。ポイントを紹介します。

 靴は値段が高ければいいというものでもありませんし、スポーツ用のものであれば万能かというとそうでもありません。スポーツ用、車の運転用、ドレスアップの際に履く靴、通勤用のスニーカー、オフィスで身につけるハイヒール、屋内のスリッパなど多種多様です。それぞれの状況に応じて、履き分けていかなければなりません。靴のタイプ別に特徴と注意点を紹介します。

 女性が好む靴の中にはかかとの高さに関係なく、甲の部分がない構造をしたパンプスという種類があります。人はかかとから着地し、足指の付け根部分を曲げて地面を踏み返して歩きますが、甲の部分がないと簡単に靴が足から離れてしまいます。脱げないようにするため、強く踏み返し動作をせずに歩こうとして、無意識に靴の中で足を踏ん張らせるため、足裏の筋肉の緊張が高まり、負担がかかります。

 さらに足裏とつながっている指の筋肉が、裏から不自然に引っ張られ、ハンマートーなどの指の変形を引き起こすことがあります。パンプスの中でも甲の部分にベルトがあるタイプがありますので、ベルトのないタイプより、歩きやすいでしょう。ベルトがあるだけで、踏み返す時に靴が足に付いてくれて歩きやすくなります。靴とは別売りで、パンプスの甲の部分などに装着し、足の動きをサポートするベルトやストラップも売られています…

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桑原靖

足のクリニック 表参道院長

くわはら・やすし 2004年、埼玉医科大学医学部形成外科卒業。足に対する悩みを持つ方が多いにも関わらず、足を専門的に診る医療機関はほとんどないという状況に疑問を持ち、2013年、東京・表参道に日本初の足の症状・疾病に特化した「足のクリニック 表参道」(2017年7月に名称変更)を開設。