健康をつくる栄養学のキホン

「玄米菜食やマクロビは体によい」は本当?

成田崇信・管理栄養士
  • 文字
  • 印刷
 
 

 健康に関心をもつ人の間で玄米食が人気です。信頼性の高い疫学調査の結果から、玄米や全粒粉など未精製の炭水化物を普段の食事に取り入れている人は、白米や小麦粉など精製された炭水化物ばかり食べている人よりも、心筋梗塞(こうそく)や糖尿病、大腸がんなどを発症しにくいことが明らかになっているからでしょう。

 一方、玄米食には注意点もあります。玄米を取り入れた「玄米菜食」や「マクロビオティック」などの食事法は、厳密に実践すると健康を害する恐れがある点です。「野菜たっぷりで健康によさそう」「おしゃれなベジ食」というイメージですが、体に必要な栄養素が不足したり、子どもの成長が阻害されたりします。安易に取り入れて子どもの健康が損なわれることのないよう、問題点を具体的に指摘します。

この記事は有料記事です。

残り2804文字(全文3138文字)

成田崇信

管理栄養士

なりた・たかのぶ 1975年東京生まれ。社会福祉法人で管理栄養士の仕事をするかたわら、主にブログ「とらねこ日誌」やSNSなどインターネット上で食と健康関連の情報を発信している。栄養学の妥当な知識に基づく食育書「新装版管理栄養士パパの親子の食育BOOK」(内外出版社)を執筆。共著に「各分野の専門家が伝える子どもを守るために知っておきたいこと」(メタモル出版)、監修として「子どもと野菜をなかよしにする図鑑 すごいぞ! やさいーズ」(オレンジページ)などに携わっている。