無難に生きる方法論

高齢者の「悪性貧血」原因はビタミンB12不足?

石蔵文信・大阪大学招へい教授
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 知人に頼まれ、最近循環器外来で診療を始めた。そこである高齢男性の採血をしたら、かなり貧血が進んでいた。本人はそれほど活動が活発でないからか、特に自覚症状はないという。

高齢になると造血機能は衰える

 高齢者に多い貧血は、腎臓や造血機能に問題がある場合が多い。腎不全になったり腎機能が低下したりすると、赤血球を作る命令を出す物質「エリスロポエチン」が少なくなり、それが原因で貧血が起こる。また加齢とともに骨髄の造血機能が衰え、何も原因がないのに赤血球が減ることもまれではない。

 多くの身体データの正常値は、健康な若者や中年を中心に設定されている。超高齢者の場合、正常と考えられ…

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石蔵文信

大阪大学招へい教授

いしくら・ふみのぶ 1955年京都生まれ。三重大学医学部卒業後、国立循環器病センター医師、大阪厚生年金病院内科医長、大阪警察病院循環器科医長、米国メイヨー・クリニック・リサーチフェロー、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻准教授などを経て、2013年4月から17年3月まで大阪樟蔭女子大学教授、17年4月から大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。循環器内科が専門だが、早くから心療内科の領域も手がけ、特に中高年のメンタルケア、うつ病治療に積極的に取り組む。01年には全国でも先駆けとなる「男性更年期外来」を大阪市内で開設、性機能障害の治療も専門的に行う(眼科イシクラクリニック)。夫の言動への不平や不満がストレスとなって妻の体に不調が生じる状態を「夫源病」と命名し、話題を呼ぶ。また60歳を過ぎて初めて包丁を持つ男性のための「男のええ加減料理」の提唱、自転車をこいで発電しエネルギー源とする可能性を探る「日本原始力発電所協会」の設立など、ジャンルを超えたユニークな活動で知られる。「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」など著書多数。