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ピロリ菌の除菌がかえって病気を招く?

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 ピロリ菌といえば、胃がんの危険因子としてよく知られています。疫学研究によると、ほとんどの胃がん患者の胃粘膜でピロリ菌が確認されています。除菌済みの人も含めると、胃がん患者の99%がピロリ菌に感染しているという報告もあります。また、消化性潰瘍では胃潰瘍の7割、十二指腸潰瘍の9割がピロリ菌によるものといわれています。

 現在では、人間ドックや胃の不調で受診した際にピロリ菌感染が確認されると、積極的に除菌治療を行うのが当たり前になってきました。消化性潰瘍、慢性胃炎(前がん症状の萎縮性胃炎など)をはじめ、胃のリンパ節にできる胃MALTリンパ腫、胃粘膜びらんの修復過程にできる胃過形成性ポリープ、特発性血小板減少性紫斑病などに対する除菌が保険適用になっていることも、除菌の普及を後押ししています。

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