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「週刊誌の薬情報」をしのぐかかりつけ薬局の実力

高垣育・薬剤師ライター
副作用があるとして「この薬は飲み続けてはいけない」などと紹介する週刊誌の特集記事
副作用があるとして「この薬は飲み続けてはいけない」などと紹介する週刊誌の特集記事

薬局を知って賢く活用する(後編)

 週刊誌やインターネットのニュースで時々、薬に関するネガティブ(否定的)な情報が報じられます。それを目にすると不安になりますよね。自分と同じ薬を飲んでいる知り合いに副作用が起きたと聞けば、薬を飲み続けても平気なのかと心配になるでしょう。そんな時に力を発揮するのが、かかりつけ薬局です。かかりつけ薬局を決め、自分のお薬情報を1カ所で管理してもらえば、前編でお伝えした通り、薬剤師は患者さんとの会話で蓄積した情報をもとに、患者さんの不安を解消し、安心して薬物療法の情報を提供することができます。かかりつけ薬局を持つことのさまざまなメリットを、前編に続き、アップル薬局(熊本市)代表取締役で熊本大学薬学部臨床教授の山本雄一郎さんに聞きました。

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薬剤師ライター

たかがき・いく 1978年福岡県生まれ。2001年薬剤師免許を取得。調剤薬局、医療専門広告代理店などの勤務を経て、12年にフリーランスライターとして独立。毎週100人ほどの患者と対話する薬剤師とライターのパラレルキャリアを続けている。15年に愛犬のゴールデンレトリバーの介護体験をもとに書いた実用書「犬の介護に役立つ本」(山と渓谷社)を出版。人だけではなく動物の医療、介護、健康に関わる取材・ライティングも行い、さまざまな媒体に寄稿している。17年には国際中医専門員(国際中医師)の認定を受け、漢方への造詣も深い。