旅と病の歴史地図

10連休で海外行くなら「トラベルクリニック」受診を

濱田篤郎・東京医科大学教授
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海外旅行客で混雑する国際線出発ロビー=関西国際空港で2018年4月28日、小松雄介撮影
海外旅行客で混雑する国際線出発ロビー=関西国際空港で2018年4月28日、小松雄介撮影

 今年のゴールデンウイークは10連休という人も多いため、海外旅行に出かける人が大幅に増えそうです。本コラムでは、こうした海外旅行者に起きる健康問題についてお伝えしてきましたが、その予防や診療をしてくれる医療施設がトラベルクリニックです。今回はその利用方法を紹介します。

欧米では旅行前の受診が習慣

 トラベルクリニックという言葉を聞くのが初めての人も多いと思いますが、欧米では海外旅行を計画したら、国民の多くがこのクリニックを受診しています。海外旅行者の健康問題を扱う医学がトラベルメディスンならば、それを実践する医療施設がトラベルクリニックというわけです。

 2000年代初頭、欧米諸国の国際空港で行われた大規模な調査があります。出国直前の旅行者を対象に「今…

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濱田篤郎

東京医科大学教授

はまだ・あつお 1981年、東京慈恵会医科大学卒業。84~86年に米国Case Western Reserve大学に留学し、熱帯感染症学と渡航医学を修得する。帰国後、東京慈恵会医科大学・熱帯医学教室講師を経て、2005年9月~10年3月は労働者健康福祉機構・海外勤務健康管理センター所長代理を務めた。10年7月から東京医科大学教授、東京医科大学病院渡航者医療センター部長に就任。海外勤務者や海外旅行者の診療にあたりながら、国や東京都などの感染症対策事業に携わる。11年8月~16年7月には日本渡航医学会理事長を務めた。著書に「旅と病の三千年史」(文春新書)、「世界一病気に狙われている日本人」(講談社+α新書)、「歴史を変えた旅と病」(講談社+α文庫)、「新疫病流行記」(バジリコ)、「海外健康生活Q&A」(経団連出版)など。19年3月まで「旅と病の歴史地図」を執筆した。