百年人生を生きる

「遺贈寄付」してみたい人のための注意点

星野哲・ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員
  • 文字
  • 印刷
 
 

 前回、遺贈寄付の実例を紹介し、「思い」が次世代に引き継がれることで生まれる「寄付者よし、受け手よし、社会よし」の「三方よし」のお金の流れについて述べた。今回は、なぜ遺贈寄付への関心が高まっているのか、実際に寄付しようとする際にどんな点に注意したらよいのか紹介する。

 遺贈寄付への関心の高まりは、寄付を受ける側の実例をみるとよく分かる。例えば、NGO「国境なき医師団日本」の場合、2012年に国内で受けた遺贈寄付(遺贈と相続財産からの寄付)は1億3990万円だったが、16年には8億3690万円に急増。18年には件数は101件になり、寄付額も過去最高になった。遺贈寄付に関するパンフレットの請求件数も12年の95件から年々増え、18年には2600件に達した。

この記事は有料記事です。

残り3038文字(全文3367文字)

星野哲

ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員

ほしの・さとし 1962年生まれ。元朝日新聞記者。30年ほど前、墓や葬儀の変化に関心を持って以降、終活関連全般、特にライフエンディングについて取材、研究を続けている。2016年に独立。立教大学大学院、東京墨田看護専門学校で教えるほか、各地で講演活動も続ける。「つながり」について考えるウエブサイト「集活ラボ」の企画・運営も手がける。著書に「遺贈寄付 最期のお金の活かし方」(2018年、幻冬舎)「『定年後』はお寺が居場所」(同、集英社新書)「終活難民-あなたは誰に送ってもらえますか」(2014年、平凡社新書)ほか。