ER Dr.の救急よもやま話

春先に増える目まい「よくある原因」と「怖い原因」

志賀隆・国際医療福祉大医学部救急医学教授(同大病院救急医療部)
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元気に歩くために、目まいの原因に注意しよう
元気に歩くために、目まいの原因に注意しよう

 もう春ですね。東京ではすでにサクラが開花しました。春先や秋など季節の変わり目には、目まいの患者さんがおおぜい、病院に運ばれてきます。多くの場合は治療によってだいぶ症状が改善し、帰宅もできます。ただ、中には怖い目まいがあり、重い病気が隠れていて、入院や、特別な治療が必要な場合があります。今回は、そんな目まいについて解説します。

 目まいを起こす原因にはいくつかあります。(1)耳の異常など耳鼻科領域の病気(2)脳卒中などの脳の病気(3)脱水や貧血など血圧の低下――が主な種類です。

 例えば、立った時にふらつく場合には、脱水、貧血などで体内の血液が不足しているのではないかと考えます。先日も「レストランで開店前の仕込みをしていたところ、ふらつきがあって座り込んだ。その後、冷や汗も出るため救急車を呼んだ」という方がいらっしゃいました。水分が足りずに脱水になり、そのせいで目まいの症状が出た方でした。

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志賀隆

国際医療福祉大医学部救急医学教授(同大病院救急医療部)

しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て20年6月から国際医療福祉大学医学部救急医学教授(同大学病院救急医療部)。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。