いきいき女性の健康ノート

「緊急避妊薬」使うなら72時間以内に産婦人科へ

福島安紀・医療ライター
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 「無防備な性行為をしてしまったけれども、いま妊娠したら困る」「性行為中にコンドームに穴が開いてしまった」……。そんな時、望まない妊娠を避ける手段として利用されているのが緊急避妊薬「ノルレボ錠(商品名。一般名は『レボノルゲストレル錠』)」だ。健康保険が利かず高額な薬だが、3月19日、ノルレボと有効成分が同じジェネリック(後発医薬品)の「レボノルゲストレル錠『F』」が発売された。ジェネリックは一般に価格が安いため、いくらか利用しやすくなりそうだ。緊急避妊薬とはどのようなものなのか、新宿レディースクリニック院長で産婦人科医の釘島ゆかりさんに聞いた。

 緊急避妊薬「ノルレボ錠」は、性行為から72時間以内に1回服用することで、妊娠を回避させる薬。避妊に失敗した後の翌朝に服用するので、「モーニングアフターピル」「アフターピル」とも呼ばれる。女性ホルモンの黄体ホルモン(プロゲステロン)と同じ成分が配合された薬で、ホルモン動態を変化させて排卵を遅らせ、受精卵が子宮内膜に着床するのを阻害する。パートナーと避妊せずに性行為をしてしまったりコンドームに穴が開いてしまったりした女性だけではなく、レイプなど性暴力を受けた時に望まない妊娠を避ける方法としても活用されている。

 「ノルレボ錠の妊娠阻止率は添付文書で示された海外の臨床試験では84%ですが、性交後、早く服用すればするほどその効果は高まります。避妊に失敗したり不安に思ったりしたら、できるだけ24時間以内に産婦人科を受診してください」と釘島さんは強調する。

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福島安紀

医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。