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安いだけじゃない「ジェネリック薬」がお勧めな理由

高垣育・薬剤師ライター
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患者や医師に後発品の使用を促す「ジェネリック医薬品お願いカード」
患者や医師に後発品の使用を促す「ジェネリック医薬品お願いカード」

 先月、ジェネリック医薬品メーカーの沢井製薬が製造する胃炎・胃潰瘍治療剤「エカベトNa顆粒66.7%『サワイ』」からドーピング禁止薬物「アセタゾラミド」が検出され、自主回収するという報道がありました。報道を見て、ジェネリック医薬品の安全性や効果について心配になった方もいるでしょう。今回はジェネリック医薬品を選択した場合に、少しでも安心して使っていただくために、先発品との違いや安全性・有効性など「ジェネリック医薬品の基本」についてお伝えします。

 ジェネリック医薬品(後発医薬品)については、この連載の「『いつもの処方薬』きょうは値段が高い理由」でもお伝えしましたが、新薬(先発医薬品)の特許が切れた後、同じ有効成分を使って製造され、効き目や安全性が先発医薬品と同等であることを国が厳しく審査し、承認した医薬品です。開発費用が抑えられるので、低価格で手に入れることができます。

 沢井製薬はドーピング禁止薬物が混入した経緯を調査中とした上で、「原薬メーカーの製造段階で混入したのではないか」と発表しました。その上で「混入していてもごく微量で製品の有効性・安全性に影響を与えるものではなく、健康被害を及ぼすものではない」とし、スポーツ競技者に対しては調査結果が判明するまで服用を控えるよう求めています。

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高垣育

薬剤師ライター

たかがき・いく 1978年福岡県生まれ。2001年薬剤師免許を取得。調剤薬局、医療専門広告代理店などの勤務を経て、12年にフリーランスライターとして独立。毎週100人ほどの患者と対話する薬剤師とライターのパラレルキャリアを続けている。15年に愛犬のゴールデンレトリバーの介護体験をもとに書いた実用書「犬の介護に役立つ本」(山と渓谷社)を出版。人だけではなく動物の医療、介護、健康に関わる取材・ライティングも行い、さまざまな媒体に寄稿している。17年には国際中医専門員(国際中医師)の認定を受け、漢方への造詣も深い。